絵のつぶやき

アントニオ・ロペスの個展が始まる。渋谷文化村か・・・・行きたいがちと
遠いな。


モチーフの選び方が尋常でない。^0^

西洋便座も日本ではすっかり普及したが、本家本元はウォシュレットはついていないと聞く。
そっけない便座。座ったら冷たいのだろうか。すさまじいまでの生活感である。
恐らくは同じ空間であろうに
あえて二つに分割して、間にグレーの色面をはさみ一枚の絵とした。リアリズムでありながら異次元の世界を描いている。

画面から伝わって来る湿った空気。
スペインの画家が描いたとはにわかに信じがたい。行った事はないがスペインの気候ってもっとカラッとしてるんじゃないかな。


グレートーンの哀愁ただよう街。どこか懐かしい。不思議な親しみを感じる作家だ。










「一枚の繪」の表紙の絵


今月号は「リンゴ」の絵の考察。
小野月世さんの作品だ。一つ一つのタッチが立体を構成するパーツになっている事に感心する。小気味よくタッチが位置を持っている。こういう描き方は描く前からはっきりとイメージが出来ていないと無理。

あれこれ迷っていたらこうはならない。色が濁ってしまう。
見ていて爽快感がある。水彩の特質を最大限に生かした描き方。上手い人だ。


将棋の戦い方に似ていると思う。
総計何手で投了したかと数えられるような、
総計幾つのタッチで完成したか、数えられるような気がする。



この本の中には120号の大画面にアクリルガッシュで描く人が紹介されている、。水彩連盟展に出品するという。

ナイフにローラーに紙やすり・・・、見た感じ油彩とどう違いがあるのかわからない。そうまでして水彩というくくりに拘る理由はなんなのか。理解に苦しむ。

 微かなアラビアゴムの定着力をたよりに
はかなく弱く軽くしなやかな、そんな
水彩の本来の良さを大切にしたい。





この流れだと恥かしいが今日の一枚。

                 関さんの森
新緑がきれいな時期になってきた。温かくなったら出かけよう。