桜を描く

先週、とあるブログの写真から描いてみた。・・・
(無断ですいません、あまりにきれいだったので。^0^;)







桜は実は花の中でも一番難しい部類の花だと思う。




だから、きれいとは思うがなかなか絵にならない。
花びらの表現ですくんでしまう。透明水彩ならなおさらだ。

例えば桜一本だけポツンと描いてもさまにならない。構図の問題で
立木を描くならそれを支える大地つまり水平線が適度な長さでないと・・・




花びらがキレイだからとて、白に少し赤を混ぜて一生懸命テンテンテンと描いているのをよく見るが、かえってボッテリした感じになる事が多いようだ。
むしろ白だけで桜色を感じさせられたらと思う。



ほんとに花びらのはかなさを表現するのは難しい。

だから花びらを一枚一枚描くと言うより、周囲の色をうまく組み合わせて
塊として捉えた方が良いような気がする。

淡いピンクに抜けるような青空がきれいに映える。
そこにすこし枯れた緑と黄色。
この4色でなんとか描けるような気がした。




枝も大切。
幹は濃く、梢は細く薄く、
影になった枝、日に当たっている枝、そこを上手く入れる事で奥行きが出ればいい。遠い花は細かいタッチ、手前の花は少し荒く。変化をつけよう。

人工物であるガードレールはいい引き立て役。


一気に描かないと桜の潔さが出ないような気もする。どうだろう。


今年描く桜はこれが最初で最後。

葉桜もまたよし。
黄色みがかった緑とわずかに残った桜色が点描画のようで美しい。
今日の冷たい雨で明日の桜はどうだろうか。






高校のころギターをかき鳴らして友達とよく歌った
この時期のマイベストソング。