オヤジの一番長い日?^0^

なんという気温の乱高下。
寒いではないか。!
ちょっとちょっと
4月とはそういう月か




今朝、まだウトウトしている時
次男君が「おとー・・・・・」と小さく声をかけてきた。

長年の^0^経験で
こういう時は頼み事がある時で、朝、この時間ならばクルマで送ってほしいという申し入れだ。
ということは外は雨。


10分後、朦朧とした頭で駐車場に次男君と歩いて行く。

「運転して。おトウは寝起きで運転恐いから」


「よっシャ!!!」






現金なものだ。
人を使う事に関しては(ただし家族限定)
天賦の才の持ち主。

私が断らないのを知っている。

まだ、若葉マークの次男だが、ようやく平常心で助手席に乗れるようになった。






長男より一足早く、この4月から社会人になった。
中学の頃からの希望であった警察官、自衛隊、消防と採用試験を落ちまくった。



「人の役に立つ仕事をしたい」とつねずね言っていた。
踊る捜査線の青島刑事や海猿に感化されたようだ。小さい頃拾った5円を交番に届けて褒められたことも遠因かもしれない。


そんなに人の役に立つ仕事がいいのか

「うん!」



ならば、スーパーのレジのおばさんはどうなんだ。
郵便配達や宅配はどうなの。
みんな、どこかで誰かの役に立っているんじゃないかな。



「うーん そうなんだよねえ」


まあさ テレビに映ったり、感謝の言葉をかけてもらう事はそうはないかもしれんがな・・・・・・


通っていた専門学校の先生も同意見だったようで
結局、老人介護施設を次男君は選んだ。

卒業式もそこそこにばたばたとヘルパー2級の講座に通い、資格を取った。
こういうところは判断が早い。
多分、就職浪人はしたくなかったのだろう。親に経済的な負担をかけたくなかったのかもしれない。



施設の面接を受けた翌々日には採用の通知が来た。
早い。
妙に早い採用だった。
人手不足なのだろう。
ということは、辞めていく人が多いのかもしれなかった。


しんどい、神経を使う仕事だろう。
入浴介助、食事介助、付き添い、散歩、見守り、就寝を促す。
中にはいう事をきいてくれない利用者の人もいるらしい。


二十歳の若者が祖父母のような利用者さんと一日を過ごす。
柔道初段の彼が、体当たりで当たれる仕事ではないかもしれない。





早朝の道路はすいていて

30分ほどで、その施設に到着した 
川の土手がみえる。
周りは田んぼや畑。

「ありがとう、行って来る」


そういってクルマを下りて、スタスタと振り返りもせず、建物の中に消えていった。




がんばれよ〜



と、父は心のなかで応援するだけだ。

何年、いや何カ月続くか。


もはや終身雇用はありえない。
いつか、その日が来るだろう。


遠ざかる後ろ姿を見送りながら
それでも
出来るだけ長く見守ってやりたい。

がんばれ〜

親バカは呟く。



こんな頃もあったな。最近小さい子供がいるとつい目がいってしまう。