行商ーもしくはお寺さん巡り
去年、妙蓮寺の桜のスケッチを勢いで差し上げてしまった顛末は書いたが。
今日は他のスケッチを額に入れたものを持って一年ぶりに妙蓮寺を尋ねた。
早い話 行商である。
我が家にお寺さんの絵があってもしょうがない。笑
女の幸福は早くに嫁に行く事と信じ切っている父親のよう。^0^
あれこれ考えても始まらない。だめもとで玄関に立った。
あいにく、住職さんは外出中
応対してくれた男性に一週間後にまたお邪魔するので、買う買わないを決めておいてほしいと頼んで絵は残して辞した。
売るのは苦手だがちょっとスリルもあって面白い。生活がかかっているならもっと強気な値段で交渉も出来るのだろうが、そこまでせっぱつまってはいないから値段なんてあってないようなもの。
額代と材料費でいい
そうは言うが利益はどうする。いらないのか。こりゃ経済学の基本から勉強せねば。^0^
かつて、松戸の線路脇の商家を描いた絵を
持って行って押し付けてしまった。
後日 お礼にと一万円の商品券が届いた。その商品券は使わず引き出しの中にしまってある。あの絵に一万円の価値を認めて下さったのだ。
私は今回その価値観を大切にするべきだと思った。
さてどうなるか。ドキドキ
その足で逆井の観音寺を訪れた
花やいかに!!!!!
今年は出遅れた。
ボタンは?藤は?
境内にはいると介護施設の一行で賑っていた。
赤、黄色 紫と色とりどりのボタンとツツジ。
藤は旬を過ぎていた。
牡丹はややしおれて
大きな花弁を支えきれずほとんどが下を向いていた。
昨日の雨のせいか。
元気な一輪を見つけて色鉛筆で描き始める。
後ろでいろんな声が耳に入る。
「きれいねえ!」
「ちょっと遅かったね」
「○○さん、ちょっと待っててね。△△さんが観終わったら次行くから」
「はあーい」
スタッフの人は利用者の手を引きながら、あるいは車椅子を押しながら
さかんに声をかけていた。
多分、自分は鑑賞していない。そんな余裕はないはずだ。
安全に
気持ちよく、利用者全員に平等にこの雰囲気を味わってほしい。花を愉しんでほしいという思いで来ている。
「□□さんも花 見に行く?」
「□□さんは花は嫌いなんだってさ」
「そうなの」
世の中、花ならみんな好きだとは限らないようだった。^0^
スタッフの中には若いお兄さんもいて
つい次男君を重ねた。
興にのって小一時間。
太陽が傾き、影が動く。花びらもだんだん閉じてゆく。
スパッと終わり。満足。牡丹を現場で最後まで描いたのは初めて。大輪の紫の花が「描いて描いて」とせがんでいるような気がした。
今日の一枚。
手のひらより大きく、描きごたえがあった。花びらの重なる様子を重点的に観察して描いた。花の仕組みも知っておく事が大切だと思う。消せる色鉛筆で描いた。消せる安心感が大きい。その分じっくりと観る事が出来た。
ありがとう ありがとう
明日も来ます。よろしくです。