老木の下にて

幸谷の通称「関さんの森」
一年ぶりに足を踏み入れた。ほんと大げさでなく踏み入れる感じ。


今回写真と実物の違いを痛感。
この写真だと100メートルもありそうな深い森だが実際は実にこじんまりした空間だ。写真からばかり描いているとしだいに臨場感が薄れていくようだ。一年たって、かなり様子が違っていた。竹がかなり増えている感じ。


途中から横に伸びてさらにそこから上に向かって枝が伸びている。どうしてこうなったのだろう。横に伸びている木は他にも。台風とか落雷とかなにか自然の力が加わったか。想像するのも面白い。

天にのぼる龍のごとし。



地域に公開して、近くの小学校の児童がこんな名札木札をつくっている。かなり風雪に耐えたようだ。

イヌシデと読める。ケヤキやサクラやイチョウ、などよく目にする街路樹と違いシデという木はなじみがない。木肌は滑らかでまるまっこい小さな葉っぱがついていた。



札を作った班の名前が入っている。5年前だからこの子達も高校生か。

こんなに大きくなりました。見に来てね。







順序が逆だがこれが森の入口。穴の中に入っていくようで昔よく遊んだ「秘密基地」のよう。

階段が石になって、ロープも新しい。こまごまと手が入れられているのがわかる。森という名だが、むしろ山と言った方がいいほど起伏が激しい。うっかり遠くばかり気をとられていると、崖から落ちる。私はアップダウンで息があがってしまった。

危険だから暗くなったら入らない方が良い。夏場は蚊が出てきてのんびりスケッチとはいかなくなるだろう。^0^









ここの大きな目玉のひとつに「けんぽなし」がある。

道路の開通にともなってこの老木が移動する事になったのだ。根の回りを深く掘り下げて重機で移動した。

なぜこんな名前がついたのか。「クロウメモドキ科」の落葉樹なのだ。
モドキとは随分な名前だが。梅でもないってことか。

遠くから見ると立派な巨木だが、

写真でおわかりになるだろうか
幹は根元からうつろになっている。やはり落雷や強風などで痛めつけられたらしい。

うつろの幹から元気な横枝がのびて若い芽をたくさんつけているのだ。!



どうやって養分を貰って育つのか、植物には門外漢の私にはさっぱりだ。

じっと見つめているうちになぜか目頭が熱くなって涙がこぼれた。

自分は枯れても残った力で子に滋養を分け与える。ユズリハのように。



御神木なのだった。






掲示
地域の有志で作る「森を育む」会が主催して様々な啓蒙活動や野外活動。コンサートを行っている。




お、テレビでも活躍している田中優子さんが松戸で講演だ。原発の話もするらし。




こうして自然を愛する人々の手によって、ここの自然は守られている。
まあ、個人的には「関さんの森」という旗まであちこちに立てなくてもいいかなという気はするが。(景観を考えて)




なあーんと企業(花王)の協賛もとりつけているんですね!^0^