STAFF ONLYの向こう側
昨夜はそごうにて飾り付け。
デパートは個展会場と勝手が違う。
まず、セキュリティーが厳しい。
裏の商品搬入口でガードマンの人にあいさつし、名乗り、身分証明を提示して事前に届けてある使用申し込み書と名前を照合してもらう。
今回、間に入って世話をしてくれたアマノさんに言わせると
「あそこのガードマンは偉そうだった」
なのでドキドキだったがさほどでもなく・・・
ほっ
書類に電話番号と住所氏名そして捺印。受け取った腕章の番号も記入してと・・・
荷物を台車に乗せて貨物用のエレベーターに乗りこむ。
ここでは私は「客」ではない。
従業員だ。
暗い狭い通路にはハンガーに懸った商品や段ボール箱が所せましと置かれ
「すいませ〜ん、通して下さい」と連呼。
壁と天井はあちこちペンキがはがれ、鉄には錆。例えは悪いがその昔の、上野駅の地下道の光景を思い出してしまった。^0^
予想はしていたが正直これほどとは・・・
昭和47年築のままだろうから無理もないけれど。
すれ違う店員さんは当然笑顔で「いらっしゃいませ こんにちは」などということはない。
みなさん、なんだか疲れたような買い物の時には見せない厳しい顔。
しかしまぎれもなく労働者の顔だ。
道に迷ってアタフタ。
すれ違う女性の店員さんに「店内に入るにはどう行ったらいいでしょう」ときくと、それでもその人は笑顔で親切に教えてくれ、重い鉄のドアを開けてくれ、途中まで案内してくれた!。
店内に出る鉄扉の前にはこんな張り紙がある。
「出たら会釈をしましょう」
その通りにした。
誰もいなくても、ここからは店内であり厳しい仕事の世界なのだ。
店内はいつものようにきらびやかで麗しいBGMが流れている。
きっと、どんなに疲れていても店員さんはここからは笑顔でキビキビと歩かなければならないのだろう。
そうなのだが、
まあ、私のような「にわか従業員」はそんな事が出来るはずもなく
せいぜい邪魔にならないよう通路の端をこそこそ台車を押していくのが関の山。
あの人なに?
というような店員さんの視線。
5階は女性服売り場だから、地理全く不案内。
あみだくじのようにしてなんとか連絡通路に到着。第一関門通過である。
ここでいったんひと休み。
そこから約2時間かかって3人がかりで展示作業。
そごうはある意味トラウマの場所。
そう、
去年の夏、ここで急に体調を崩し、その夜救急搬送された。
今回はどうなんだ。
だらっと出来ないことのストレス。少し目まいもする。このまま頑張るとやばいかも知れない。そんな気がしてきた。
なんとか、飾り付けが終了。
へとへと。
なんたって、1センチ単位で額の位置を決めるようにいわれているのだ。
いい加減が大好きな私は、それこそドヒャ―である。
アマノさんいわく
「掛け方しだいで見栄えが全然違うのよ!汚く見えちゃうの!」
そうなのか・・・・・・わかるが
見栄えなんてふだんあまり気にしていないならなあ。^0^並んでればええんでないかい?
この連絡通路。
そごうとビックカメラを繋ぐとは先日書いたが、
マッタリした空気が漂う。
冬、外から玄関に入って来て中の温かい空気に触れる寸前の
というか^0^
コーヒーの底に残った砂糖に到達する直前の味の曖昧さとでもいうか
何をいってるんだか。
作業中、反対側のベンチには高校生のアベックカップルがずうっと仲睦まじく・・・・・いる。
絵なんぞ眼中にない。
その他、パソコンを開いて「仕事」を初めたビジネスマン、
ご近所から散歩がてらみえたか椅子に座り込むご老人。
まあ、つまり休憩所でもある。^0^
マッタリと絵を眺めてもらうのもいいかあ?こちらも通りがかりの人になって自分の絵をあらためて観てみれば
なんとも我ながらゲイジュツとはほど遠い、スナック菓子のような絵だわい・・・・・
でも、今は こういう絵を目指しているんだからしょうがないじゃんと自分に言い聞かせる。
嬉し恥かし
なにはともあれ、本日めでたくも開店の運びである。^0^
15日まで、御用とお急ぎでない方、お運びいただければ幸いです。
んで
今朝は芳名帳用の鉛筆を置くために行って来た。
平日のしかも午前中だ。人の姿もまばら。
さて、土日はどんな?どきどきわくわく
しばし、椅子に座って他人の顔で眺める。
そのあと地下で弁当を買う。高い・・・コンビニの2倍!さすが天下のそごうだ。・・ 涙)
しかし、めでたい日、自分にご褒美だ。^0^
そばの喫茶店で休憩。(休憩が多いのだ。)
ああ仕合せなり。