新しい絵の具。

3原色という言葉をご存知だろうか
中学校の授業で習った方もいるかもしれない。
赤、青、それに黄を加えた3色をさす。

そして、この三色を「うまく」混ぜると茶色や紫、黒など白以外の色は全て作ることが出来る。





出来るはずなんだが、
例えば一口に赤といっても、画材店に行くといろんな赤がある。口紅のようにメーカーによっていろんなおしゃれな名前が付いたりする。


青だって昔はコバルトブルーとウルトラマリンブルーにインヂゴブルー。プルシアンブルーくらいしかなかった。
、最近はアントワープブルーとかターコイズブルー、フロターブルー
加えてそれぞれに「ペイル」「ライト」「ディープ」といったオプションもつくからもう大変。^0^
こうなると
3原色でどうたらこうたらというレベルじゃなくなったりする。



何度やってもイメージのような鮮やかな混色ができず。
結局は三原色なんて机上の空論じゃないかとしばらく思っていた。







ある日、古い美術雑誌を眺めていると裏表紙に聞いたことのない名前の絵の具の広告を発見。。

その名も「マッチ絵の具」
なんとも可愛らしい名前。

従来の絵の具と違って顔料の粒子のサイズが揃っているので鮮やかな混色が出来るという。3原色の勉強に最適!
みたいな宣伝文句。

値段もそんなに高くないので騙されたつもりで通販で頼んだ。



白と黒がついた10色セットだ。昭和な感じがいい。

イエロー、バーミリオン、マゼンタ、ブルー、グリーン、レモンイエロー
ブラウン、ウルトラマリン、そしてブラック、ホワイト

何ともシンプルな名前が良い 感じ。

ポリチューブでパッと見お子様向けのスーパーの文具売り場に並んでいそうな箱。これがそんなにすごい絵の具なのか・・・・・


 試しにマゼンタとブルーを混ぜる。

なんかいい感じのバイオレット。。

レモンイエローとブルーは

おお
わりと鮮やかなグリーン。

ブラウンはバーミリオンとグリーンの混色なんだが
これもまあまあ茶色に見えなくもない( ´▽`)


一口で言えば鮮やか。
乾いても彩度が落ちない。いいかも。




まああああ
絵の具といえばペンテルとかさくらとかホルベインとかニュートンとかしか知らなかった。
製造元はといえば
長野県千曲市須坂ですよ。(行ったこともないけれど)



山奥か?
そんなところで絵の具を作ってるっていうことが不思議というか新鮮というか・・・・・
なんとなく、パートのおばさんたちが一つ一つ箱につめている様子がうかぶ。(おしゃべりしながら・・・)^0^



宣伝という訳ではないが、気分転換に絵の具を変えるというのもありかな。^0^ホルベインばかりの方、一度お試しあれ。2300円なり。


まあ、色は人によって好みがあるし、ゼッタイこの色でなければならぬと決め込んで使う人はそういない、(多分)案外適当なモノなんだと思う。
「ちょっとイメージとは違うけどまあいいか・・・」

私などはそんなものである。