さよなら

と言っても、ドラマのことですが。
ロメスには心折れました。(笑)
受付窓口嬢さんが「大丈夫ですかあ」とトイレのドアをたたくのは良いです。でもニセ爆弾を見て「きゃあーーーーー!」と絶叫しまくるわ、砂村は腰タオルで空港内を走り回るわ・・・・
ああだめだ。ついていけません。
シリアス路線でいくならそっちで通してほしかったな。

セットで見ている「交渉人」。
後半、母親を人質に自室にたてこもる犯人と若い警官のやり取りに心折れました。
拳銃を突きつけられながら、特に緊張するでもなく「わかるよ、おまえの気持ち」とか、ふつーに会話してる。
ハリウッド映画だったら、犯人の視線がそれた瞬間のすきをついて拳銃をたたき落とそうとする場面ですよ。それくらい拳銃は怖いもののはず。拳銃がそこにある、それだけでその場の空気は凍てつくのです。ドラマとはいえ、そこが表現出来ないならあえて拳銃を小道具として使うべきではない、とさえ思いますね。

余談になりますがよくアメリカの刑事物映画で朝、出勤前の刑事が「じゃ、行ってくるよ」と前庭で妻と子供にキスするシーンがありますよね。
デレデレのお父さんですが、クルマに乗ってハンドルを握ったとたん表情は険しい刑事の顔になる。
 深読みかもしれません。でも、その表情からはもしかしたら今日、凶弾に倒れるかも知れない、という覚悟のようなものを、家族もこれが最後の見送りになるかもしれないという悲壮感をにじませて走り去るクルマを見送る。
銃社会の風土だからこそ表現できる切ない一幕です。
でも、銃なんかなくなればいい、そう考える私は安易にドラマに銃を出して欲しくないのです。ましてやこの日本で!