「ロメス」と「交渉人」

昨夜立て続けに見た、というか見てしまいました。

★「ロメス」
 前回、「ロメスって監視カメラか」なんて失礼な事を書いてしまいましたが、とりけし。ロメスって賢いんですね。でも、それを駆使できる人間が主人公以外にいないというのが最大の弱点という事なんでしょうか。あの主人公のイケメン、司令室でお菓子でも食べてたら「エル」松山ケンイチそのまんまっていう感じでした。(笑)

 その他大勢の隊員達が空港内を右往左往するシーンに相変わらず緊迫感がないのは変わりませんね、ロメスに限らず警察ドラマに出てくる機動隊とか警官隊など「大勢」をどう使うかってけっこう大きなポイントになると、いつも思うのですが。

例によって細かいつっこみですが、いくら自作自演とはいえ銃声と同時に白いスーツがあんなに血に染まるのはいかにも不自然。
 
お人好しの好青年の隊員(名前が出てこない)が身を挺して犯人のピストルから女性職員を守ろうとするときに、いきなり犯人に背中をみせちゃうというのもプロとしていかがなものか。

ジローラモがでたところで、ああこのドラマはそういうノリもありなんだと急に肩の力が抜けましたよ。


★「交渉人」
 無差別に拳銃を宅配便で送りつけ、人間の押し込まれていた欲望を覚醒させ、警察にいろんな要求を突きつける犯人。あらての犯罪ですね
 面白かったです。期待できそう。でも「もうすぐ雨が降る」というそばからほんとうに降ってくるというのはどういう意図なのかわかりませんでした。
 犯人(多分)が家の中でキャップをかぶって家族とフツーに食事してるシーンは笑えました。
 米倉涼子が若い部下とおしゃれな店でコーヒーを飲みながらしみじみするシーン。「ぼくは警官にむいていないんです」とか「休暇をとります」とかいう愚痴をふんふんと聞いてるというのはバリバリの上司としていかがなものか。「あんたのくだらない愚痴を聞くために来たんじゃないんだよ、辞めたきゃさっさとやめなよ」くらいの啖呵をきってかっこよく席を蹴ってほしかったです。

 ロメスもそうですが、総じてピストルがおもちゃに見えてしまうのは質感が、とかいう問題ではなく役者さんたちの演技力不足。