忘れられない映画の名シーン

旧作の部類に入ってしまいますが、「ダイハード2」のラストは
実によくできているなと、今思い出しても感心します。



以下ネタばれになりますので、未見の方はご注意を。





テロリスト達を乗せて離陸した旅客機の主翼に、ブルースウィリス扮するマクレーン刑事がヘリコプターから飛び降ります。
そして、昇降舵(フラップ?)の隙間に上着をはさんで機の上昇を妨げようとするのです。
 異変に気づいたテロリストの一人が機外に出てマクレーンと激しいもみあいになります。
そして主翼から落ちる瞬間、燃料注入口のノブを開くのです。
転がり落ちるマクレーン。燃料をまき散らしながら離陸していく飛行機。
ニヤリとしてマクレーンは火のついたライターをこぼれた燃料に投げつけます。
火は飛行機めがけて勢いよく宙をかけのぼり、やがてテロリスト一味におそいかかります。


この現場を上空から眺めるとなんと立派な滑走路。
上空で待機していた旅客機たちが、それを目印に次々と着陸してくるわけです。

マクレーンのここでの一連の行動は、飛行機の構造をある程度知っていなければ不可能です。刑事がなぜ?とも思いますが、日本映画の刑事はああいうことはまずやらないし、やれないでしょう。屈強な相手と闘いながらも、最後まであきらめない刑事根性に脱帽です。
エンターテイメントに徹した佳作だと思っています。