お化粧はウチかトイレでしょ!

ウチから会場までならクルマで行くのが一番手っとり早いが、駅前ゆえ駐車料金がべらぼうにかかる。
初日は9時から1時まで停めたら1200円。!
これは理不尽と仕方なく電車で展覧会場まで通っているのだが・・・


昨夜、駅の券売機に並んでいた時のことだ。
前の若い女性がなかなか終わらない。
キップを買うにしては時間がかかりすぎる。

ちらと覗きこむと、なんと、なんと、券売機の前にバッグを置いて化粧直しをしているではないか!!!!!
チークを引いている。予想外の事態に怒りを通り越して唖然としてしまった。

すぐ隣が空いたからそちらでキップを買ったが、
人前で顔をつくるか・・・
ここまでマナーも落ちたか・・・。
こうして「美人」は作られるという舞台裏を見せられ、すっかり白けた。



そういえば2年ほど前
電車の中で吊革につかまって立っていると
前の若い女の子が膝のバッグを開いてプラスチックのケースを取り出した。
何々と思ってチラチラ見ていた。

その中からさらに小さなプラスチックのケースを出して、中からそっと黒い毛虫のような物体を取り出した。慣れた手つきでシールをはがし、手鏡を覗きこみながらまぶたに器用に貼り付ける。そして口紅。
揺れる電車の中で周りの目を気にする風もない。


手早く化粧は終わり。それも彼氏の隣りで。
彼氏はそんな彼女をカワイイと思うでか。家でお化粧する暇もなかったか、慣れた手つきから察するに電車内の化粧は日常茶飯事か・・・・


手際のよさには感心もしたが、お化粧に対する考え方がこれほど変わったかと・・・・・

携帯でプライベートな話を雑踏の中で大声でする感覚も同じなのかもしれない。

電車の中ではほとんどの人がスマホ。 みんな、うつむいてせっせと指を滑らせている。窓の外を眺める人もいない。中吊り広告を見る人もいない。



みんなが同じモノをもって同じ事をする。しかし、
仕草は同じでも考える事はバラバラ。異様に映る自分が時代から取り残されているのか。
昔見た映画でコンピューターに人類が支配され人格を失くしていくのがあったがそれを思い出した。


向い合せの競馬新聞を読んでいるおじさんのほうが、よほどまともに見えてしまった。^0^