墓参
「明日天気がよかったら父さんの墓参り行かない？」
そう電話すると、母は弟夫妻の車に同乗して祖父母の墓参りに行く約束だという。
そうか、
思えば祖父母の墓参は納骨以来だったような気がする。
「僕も行っていいかな。」
ドライブがてら墓参り、そんな気になった。
祖父母の墓は府中の多磨霊園にある。そうちょくちょくいける距離ではない。
チャッカリ乗せてもらう事にした。
翌日朝８時集合。
首都高は渋滞もなくすいすいと、ただ、中央高速をおりて甲州街道に出るところで詰まった。みんな墓参の車なんだろうか。
ここは何と言っても樹木がすごい。見上げるような巨木が並んでいる。
道路も広々していて、あちこちでシートを広げてお弁当をしていた。木に囲まれているととても落ち着く。
桜をみるたびに一同「おおー」「きれいねえ」の連発。＾０＾
お線香をあげて、祖父母が田舎から上京してきた頃の思い出話をひとくさり母がしてくれる。
関東大震災のこと、本所の被服廠では大勢が火事で死んだ事。ようやく復興したと思ったら今度は戦争の空襲でふたたび焼け野原になったこと。
下町の人々はそうやって
何度も何度も焼け跡から立ちあがってきた事。そして、その中に祖父母がいて、母が生まれ、今私がここにこうして生きている。
なんという数奇な運命かと感慨に浸った。祖父母と私の見えないつながり。
戦争がなければ今の日本の人口はどれくらいに膨れ上がっていたのだろう。・・・・
フクシマを思う。東京は首都だから復興も早かったのだろうけど。
不公平だ。
これはなんだろう。誰に聴いても分らない。
西園寺公望の墓、えと、教科書に出てきた名前。政治家？誰だっけ＾０＾
他にも歴史で習ったえらーい名前もいくつか、地獄の沙汰もカネ次第
金持ちの墓は小さな家くらいのものも。なんだかきな臭い名前もあった。
墓というより古墳と呼んだほうがいいようなドーム型やインドっぽい文字が刻まれている墓、なかなか興味深い。お墓ツアーだ。
府中市街を始めて歩いた。
大國魂神社がここにあるここを初めて知った。広々とした参道の両脇には伊勢丹など大きなデパートがあり若い家族や若者でにぎわっていた。
ちょっと路地を入るとパブやカラオケ、スナックなど猥雑な雰囲気も味わえるのもいい。すっかり気に入ってしまった。
境内のしだれ桜、
カップルが枝に顔を寄せて写真をとりあっていた。
こう言う事が出来るのがしだれ桜のいいところ。
メインストリートと呼ぶにふさわしい広大な通り
残念だった相棒
帰宅は７時を過ぎた。へたりこんでテレビをつける。
ティッシュ箱片手にく「相棒」が最終回ということで眺めた。
見終わって
「なんか、納得いかないね！」ということで珍しくカミさんと意見の一致をみる。
結局、殺人犯の工作員は逃がすんかい！
「東国」って北朝鮮なんだろうけど・・・。
炭素繊維の技術流出とかアドリア国とか飛行機を呼び戻すとかインターナショナルな雰囲気醸し出して話を盛り上げておいてなあ・・・
もうチョイスケールアップしたお話になるのかと期待したんだが。
最後は石坂浩二がにんまりして終わりって。
それこそ、このドラマのテーマでもあった「正義とは、」はどこへ・・・
こんな結末でも杉下右京は怒らなくていいのかい。
「難しいことは考えたくない、ただ、あなたと一緒にいたい」と工作員を愛した女は言う。
今時フランク永井の歌みたいな事を
おいおい・・・、
「いや、あなたの国は難しい事を考える事が出来る国。分らない事を調べようと思えば調べられる国。私の国は難しい事を考えることが許されない。」
「難しい事」とはなんぞや。
想像は出来るがそれを「難しい事」と臭わせるだけで終わっていいのか。
このドラマはセリフが多い。それも何回も耳にした事のあるセリフ。
セリフが多いということはそれだけ説明も多いということ。２時間ものになるとそれが顕著に。
黒いスーツのむさい刑事達が毎回
ひそひそあちこちで話したり、携帯をかけたり、運転したり、走ったり、パソコンとにらめっこしたり 「また、来たんですか」とか嫌味を言い合ったり 取調室で「１分だけ」とか・・・・・
ファンの人には怒られそうだが毎回このシーンの繰り返し・・・・・のような気もする。もっといえばセリフだけ取り換えて同じシーンを再編集すれば済みそう。
ダイナミックな動きがないから単調なのだ。杉下のあの読経のような独り言のような「モノ言い」がシーズン１・２の頃は面白くて新鮮だったが、最近は辟易ぎみ。色処理された画像は青く暗いモノトーンで憂鬱になる。ノクターンのようなおおげさな重いＢＧＭがひっきりなしに流れるのも勘弁してほしい。
警察権力や巨悪と戦ってきた「相棒」の最後にしてはあまりに理不尽な寂しい結末で残念としかいいようがない。！
やはり寺脇さんとのデコボココンビがリズミカルで最強だったかと。＾０＾
鼻水でティッシュは空っぽになっていた。辛し！
、
