参加の賛歌 アメリカの傘下?

若旦那  「オーイ、番頭、ちょいと出てくるよ」

番頭   「へい、こんな夕刻どちらまで?」

若旦那  「ヤボなこと聞きなさんな! 親分がお待ちかねだ」

番頭   「というといつもの博打遊びで?」

若旦那  「まあそんなとこだな」


番頭   「ここんとこ店の売り上げも芳しくありませんし、大概になさい      
      ませ」

若旦那  「ああ、わかってるよ!すってんてんにされる前に適当に引き上     
      げてくるよ」

番頭   「適当って、・・・あの親分が若旦那のような金弦、そんな         
       簡単に帰すわけないでしょう」

若旦那  「ああうるさいねえ!。四の五の言わずさっさと履物出しやいい      
       んだよ! 」




番頭 (やれやれ、そろそろお暇いただく頃あいかねえ・・・・)


傾きかけた老舗呉服屋の運命やいかに・・・・・

TTPはこんなとこなんだろう。


私が一番気になるのは医療だ。

混合診療の全面解禁。
営利企業の参入。

国民皆保険の崩壊
ジェネリック医薬品の普及阻害。など懸念されると朝日が報じている。

皆保険制度は大人から赤ちゃんまで国民の生活に直結する。
皆保険制度が崩壊したら、アメリカのように具合が悪いけどお金がないから医者に行けないということになるのか。
安いジェネリック薬は海外のクスリに押されてなくなってしまうのか。


一方

アメリカの自動車業界は安くて維持費の安い日本の軽自動車の撤廃をもくろんでいる。
アメリカ製自動車の輸出がのびないのは軽自動車のせいだというわけだ。事実、軽自動車に有利な税制の見直しも盛り込まれている。
そうすれば、例えばドイツの出来のいい1000ccくらいのコンパクトカーなどに消費者は流れるかもしれない。

そして、安全基準の緩和、環境基準の緩和も要求するかもしれない。
エコや環境汚策安全対策にどのメーカーも必死になっている時に、
少し燃費は悪いが大きくて豪華なクルマが次々に入ってきたら・・・・


こうした、不安要素には何も答えず聖域がもし守られないなら、交渉を打ち切ると阿部某は大見栄をきる。そんな甘い話じゃなかろうよ。聖域なんて言葉自体、世界で通用するとでも思うか。
嫌なら断ればいい。行く前からそんな心配する必要はないと、評論家山田五郎氏が先日ラジオで語っていたが、どうだかな。そんなに楽観できる材料がどこにあるのだろう。

きちんとした説明責任も果たさず参加に前のめりになっていく自民党政治に強い危惧を抱く。

不安のない希望の持てる国民生活を約束したのではなかったか。


基本的に私は自給自足が原則だと思っている。自国の台所は自国の生産物で賄うべきだ。なんといっても稲穂の国なのだから。
反対か賛成かと聞かれれば今回のTTP参加は反対だ。
アメリカの属国にはなりたくない。