ながれやま探索
千葉県は流山市の旧流山街道。
往時は野田に並んで水運とみりん醤油で栄えた街だ。
こういう落ち着いた街道の佇まいは今や貴重品。
あの地井さんも訪れた地だが、流山と聞いてもピンと来る人はあまりいないかもしれない。近藤勇が最後に陣を張った場所。亀甲萬。ほんじょうみりん。流山おおたかの森。といえば、あああそこかという人が少し増えるだろうか・・・・
ここ数年流山市では観光の振興というか、街おこしで明治から残る蔵を活用する動きがさかんだ。
例えば、こちらは元「寺田園茶舗」だが、現在は万華鏡ギャラリー
「見世蔵」としてリニューアル。中に入る人はきっと万華鏡の概念をガラリと変えることになると思う。
今回、買い求めた手のひらサイズの万華鏡。
外界の景色を取り込んで模様にする仕掛け。なあるほどなあ・・・・
電線が邪魔・・・・(ひとりごと)
こちらはイタリアンレストラン「丁子屋さん」あいにく昼休み中で入れなかった。野暮ったい(失礼)蔵にイタリアンのミスマッチがいい。
そして、こちらはカフェギャラリー「灯環」(とわ)さん。去年11月にオープンしたばかり。青空に真っ白な塗り壁が映える。
本日のおすすめはこれ、
スイートポテト&アイスクリーム。
地元産のみりんを煮詰めてつくったシロップがかかっていてこれが上品な甘みで美味!
なにより目を奪われたのは
思わず頬ずりしたくなるような^0^いかつい柱や梁!!!
2階のギャラリーに続く階段。
蔵とは
かくも頑丈でなければならないのだろうか。(^O^)
一体どんなお宝をしまっていたのだろう。
「棟上 明治参拾年」 と読めます。なにしろ重厚です。
ギャラリーではスケッチ展の真っ最中。
ラッキー!
聞けば5日で25000円の賃料だとか。安いぞ。
蔵はいいなあ・・・しみじみ
どこが?
どこがって、・・・
雰囲気がいいじゃないか。存在があって見る者に媚びない。
気取りがなくて、かすかに生活感があって、重厚で、骨組みがよく分かって、どこか謎めいていて。
一言で言えば機能美です。( ´▽`)
軽鉄スレート屋根の住宅ばかり見ている目に新鮮です。
流浪の俳人 小林一茶もこの地を何度も訪ね、たくさんの句をよんでいる。
江戸に居を構え、旅の中で多くの句を読んだ一茶はここで味醂醸造家の秋元双樹と親交をあたため経済的な援助を受けたという。
その記念館もある。
一茶双樹記念館。
土蔵とは対象的で繊細な意匠を凝らした純木造家屋。
粋人 双樹はここで一茶の訪問を心待ちにして、親交を温めたに違いない。
その真向かいにあるのが「杜のアトリエ黎明」
門から小径が伸びる。
静かな庭園。春になればさらに見事だろう。
ここは昔アトリエとして使われていたが、主亡きあとは市に寄贈されコンサートや展示会場など
文化芸術活動の拠点として市民の憩いの場となっている。
流石にアトリエ、
天井が高く、光がさんさんと降り注ぐ。まわりは大通りからは離れた閑静な住宅街なので、耳鳴りが聞こえるほど静か。
鳥の鳴き声しか聞こえない。
お茶をしていたらついうとうとした。
こちらも教室展をやっていたのだが、だれーも当番がいないのはいかがなものかと。
後ろ姿の男性は絵手紙教室の申し込みにきたが、もう定員いっぱいでキャンセル待ちになるらしい。すごい人気だ。
ちなみに有料でお茶も飲める。
流山、ちょっとしたたてもの博物館のよう。縁も由もないのだが歩いてうろうろするにはお手頃かも。鉄道ファンは馬橋で流鉄に乗り換えて単線のミニ旅行を。
こんな場所で個展が出来るなんて幸せです。
というわけで、あちこちでお茶をしたからもうガボガボ(*´∀`*)
失敗作(→o←)ゞ