ひとりあそび

今日も暑い蝉が元気だ。

あの、搬送騒ぎ以来ほとんどウチに引きこもっています。TBSラジオをつけっ放しにして古い雑誌をめくったり文庫本を読んだり、昼寝したり・・・・



今週の「たまむすび」は
 ダブルパートナーとか称して赤江玉緒と二人のパートナーが出演。あまりのけたたましさに昨日は切ってしまった。3人が同時に喋り出すともう駄目です。

土曜ワイドは4人も5人も出る日があるのにちっとも耳触りにならない。
 それは永六輔の存在が大きい。出演者がみんな永六輔をいたわり思いやっているからだ。そういう優しさを伝わって来る良い番組だと思う。



口うるさいご隠居が永六輔。おきゃんな娘の外山恵理、店子でインテリの北山修、あわてんぼうのラッキー池田、時々遊びに来る呉服屋のおかみに松島トモ子
という役割を私は勝手にあてがって井戸端会議を楽しんでいる。


12時58分ころか・・・「ゆうゆうワイド」から「たまむすび」にバトンタッチするときに「今日は何やるんですかァー?」と大沢悠里が赤江に聞く「ビミョーナ」数分がある。^0^


大沢悠里は以前、テレビのお笑い芸人を評して「あの人たちは笑わせているんじゃない。ただ笑われているだけ」とバッサリ切り捨てた事がある。

だからあの数分間、ビビ●大木なんかはどんな顔しているんかなーなんて意地の悪い想像をする。





さて、今マイブームはこれ。


テレビではそれこそ「月影兵庫」「花山大吉」「銭形平次」「遠山の金さん」「暴れん坊将軍」などなど見てきたが、
 竈ってなに?上がり框って?用語の意味がわからなかったり江戸ことばが難解っだたりして敷居が高く小説は敬遠してた。
それがちょっと読んでみようかという気になったのは、あの宮部みゆきが江戸話をかくようになってから。

この「酔いどれ小籐次」
独特の表現に戸惑う。とくに地名や人名がわかない。
 いきなり「赤穂藩」とか「「肥前 小城藩」「甲府勤番支配下街道騎馬組」とこられると読み進む気力が萎える。人名も「ナントカの守」とか地位が高くなるにしたがって肩書きが長くなってまいります。
 それでも、何冊か辛抱して読んでいると血なまぐさいお家騒動とは別に江戸の庶民の何気ない日常に愛おしさを感じる。

人並み外れた剣術使いでありながら、長屋に住み、刃物研ぎを生業とする小籐次。今日一日生きられる分の稼ぎがあれば良いとし酒を愛し、欲もなく得もない。そんな小籐次を尊敬し慕ってくる町娘や長屋の仲間。


佐伯泰英はそんな江戸の様子をまるでさっき見てきたように描写する。
その想像力にはひれ伏すしかありませんわ。^0^




「へえ、このころは白髭橋は渡し舟だったのか」とひとりごと。
「そうなの」とかみさん

富山育ちのカミさんは江戸の地理には関心がない。純粋にストーリーを楽しんでいる。
 私はそれとは別に下町にまつわる知識が増えることに喜びを感じる。



厩橋もなかったんだなあ」
「あたしゃ佃島がほんとに島だった事もしらなかったよ」




「大川って今の隅田川ってのは知ってた?」
ちょっと得意になって聞くと
「それくらいはね」


今日も古地図を片手に読みふけるのでした。




かつては堀や川が縦横に流れていた、水の都江戸でござる。